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Title list of 読書ビンボーのススメ
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私はデザイン書やら写真集を収集する癖があるので
狭いワンルームのあらかたは本棚と平積みと
切り抜きファイルボックスで埋もれています。
居住的には狭くても問題ないけど
本の為だけに広いとこに住みたいと思う今日この頃。
でも今のとこ気に入ってるのでもうしばらく居ます。

さて、そんな最大占有率を誇る本の中で
一番大切にしてるのが「和装下絵集」です。
アマゾンさんでは結構な額で取引されてますが
新品でもまぁまぁ高かったしクオリティも抜群だし
仕方ないことなのかも...
(古本専門サーチで探せばもう少し安いかも)

表題の通り、着物の柄の下絵集です。
オールフルカラー・189ページの大型本。
あのね...すっごい絶妙な発色。日本の高貴色。
黒地と金をメインに使ったのがほとんどなんですが
独特の落ち着いた渋めの色彩に惚れます。
図案がまた...!
緻密でありながらデザインとしての構図や省略が
きちんと表現されてる。
素材集で見かける「どこか足りない」ていうのが全くない。
これを書き残したのは100年以上前の図案師たちですが、
今、これほどのクオリティで制作できる人は
非常に少ないと思います。
あ、グラフィックの話ね。紙もの以外は苦手です(笑)

今はやりのスッキリデザインも好きですが、
個人的にはこういう血が滲むような仕事の方が好きです。
ただの懐古主義なのかな...

私も頑張って血が出るほど絵を描きたいですね!
...はい、言ってみただけ!


↓ これ、新品もないし画像もないですが一応...
新品の定価は¥10,000でした。
私は大阪梅田のジュンク堂ヒルトン店にて購入。

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世界一不幸な泥棒ジョン・ドートマンダーの
待望の短編集が出ました。先月(...)。

作者ドナルド・E・ウェストレイクが
昨年大晦日に急逝されてしまったので
残念ながら新作はもう出ないということに
なるんですが、
まだ翻訳されていない作品があるようなので
もしかしたらハヤカワさんから小出しに
刊行されるんじゃないかと期待。

ドートマンダーシリーズの良いとこは
親しみやすさに尽きます。
おおよそ完璧に事が運ぶ怪盗ものや
目的の為に手段を選ばない本格派のものも良いですが、
妙に現実的だったり、計画が不運によって中断したり、
人間的な描写の中に犯罪者特有の醒めた感情が伺えたり、
とにかくなんとなく庶民的なその仕事っぷりが面白い。
感情の起伏がほとんどないので終始落ち着いた
テンションで読み進めてそのまま収束する快さ。

今回は短編集なので話がコンパクトなのも良いですね。
始まってもないのに終わっちゃうのもありますが(笑)
もちろん長編の方も面白いので
興味が湧いたら是非ご一読ください!


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箱根です!風魔が怖すぎるシリーズ3作目。

今回は左近のセミヌード描写から(違)
灼けた筋肉美+無数の傷の伊賀最強の剣士ですよ!?
悟りを開く為に忍王書で問答もします。
頭も切れるよ。だって伊賀の手練だもの。
前巻でこれ以上ない情けなさを見せた所為か
今回は完全に威厳を取り戻す気です。なんてこと...

市之丞の方は秀吉に頼まれて死んだはずの
家康の嫡男・信康の奪還に向かいます。
徳川が関わっているということは...そうです。
今回は半蔵が全面的に出てきますよ!
先の左近の件も半蔵が関わってるしね。
そしてもう一つ...タイトルにある風魔。
信康を巡っての三つ巴+市之丞しか見てない左近(!)。
左近は完全に市之丞以外は眼中にない。

黄金の忍者たる市之丞を斬りたい左近は
隙あらば(手加減しつつ)斬り掛かりますが、
市之丞をおびき出すのもうまいです。
そして「好きじゃない」と言われると怒ります。
だめな大人です(違)
あぁ、左近すごい美味しい。
最後はついにストーカー宣言するし...

続編がでないのが寂しい。気になるよ〜この二人...



以下、すごい投げやりなネタバレ。

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市之丞シリーズ(違)再び!
同志増えろ!切実!

この巻では市之丞周辺と左近周辺の2つの視点が
交互に書かれてます。
クライマックスで最悪の再会となるんですが...

秀吉のとこで勝手に増えた仲間たちの扱いに
四苦八苦しながらいろんな秘密を知っていく、
とにかく一生懸命な市之丞はいいんです。

問題は左近。

根来忍者に拉致られて阿片漬でお荷物と化して、
挙げ句不気味な妖術にかけられて魂の抜けた
殺戮人形に仕立てられる左近。
精悍なはずの左近も前巻での負傷は大きかったのか...
市之丞に対するのとは違うぞんざいな言葉遣いに
「あれ?左近て意外と若いの?」と思ったり。
でも多分30は超えてると思う...多分。

対立するものの、
あっという間に市之丞に術を破ってもらう左近。
力なく市之丞に助けてもらう左近も可愛い(!)ですが、
前巻から左近に対して強い愛情(友愛++)を
抱いてるらしい市之丞の素直な喜びと真摯さが...!
礼をいうことなく去って行った左近を
追いたくて仕方ない感じがもう完全にはげもえです。
左近の方も正気とともにストーカー気質を取り戻したし...

...なんだこいつら...!




以下、簡単にネタバレ。

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前に一度紹介しましたが
やっぱり今一番の一押しなので
ネタバレコミコミでもう一度書きます。

新装で出版するなら
イラスト挿絵一式引き受けたいくらい好きです。

24歳の市之丞があっけらかんとした性格なので
作品全体がなんとなく明るくて良いんですよね。
14代百地丹波やら平九郎やら黒田月斎やら服部半蔵やらと
なにかと引っ張りだこになるくらいの手練ですが
己の歩むべき道に迷い、若さ故の短慮さもあり、
けしてかっこ良くはないんです。むしろ可愛い。

やたらと勧誘されがちな市之丞ですが、
一番しつこいのは左近です(笑)ストーカーか。
良く思われてないのが分かってても、こっそり助けたり
個人的に誘いをかけたり、行動を共にしたり。
最後の最後に、方向は違えどもともに悟りを求める者として
距離が縮まったのに...残念なことになります。

最後の別れのときに限っては
市之丞の左近への執着がハンパない。もえる。



以下、ネタバレというかあらすじ。

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SANGE
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性別:
女性
職業:
デザイナー&イラストレーター
趣味:
諸々、とりあえずお絵描き
自己紹介:
気侭にだったりお仕事だったりとにかく何かやってます。
好きなことBEST3は、絵を描くのと本を読むのとボウリングをするの。
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