広告批評 11月号

広告に興味のある人なら
大概読んだ事があるであろう「広告批評」。
毎年11月号（例外あったかな？）には
カンヌ受賞CMを収録したディスクがくっついてます。

2003年から11月号だけは買って見てます。
日本のCMはほとんど収録されず
さらに字幕もないので伝わりにくいモノもありますが、
このクラスになると言葉に頼らず
ビジュアル勝負が多いので十分楽しめます。

年を追うごとにCG処理作品が減って、
「CGと思ったら実写だった」的アナログ作品が
増えてる印象が。

コカ・コーラの「What goes Around」（英）は
大人数の擬似コマ撮りと言うか何と言うか...
カメラが止まる付近の人だけが本物で
あとは人形かと思ったら、
みんなちゃんと人間だったようなので驚き。

それから毎年ですが、
自動車メーカーはよく凝ったモノを作ってますね。
特にHONDA UKは良い作品が多い。
シビックのCMは走行音etc...全ての音を
コーラス隊がアフレコ（合唱）するのは圧巻。
ワイパー音とブレーキ音が...

そして注目のソニー「ブラビア」CM。
CDではタンゴのCMが先に収録されてたので
どっちがオリジナル!?と思いましたが
やっぱりソニーのがオリジナルのようですね。
内容はサンフランシスコの街中に
スーパーボール25万個を転がして撮るという
シンプルなものですが。
車のボンネットの上で跳ねたり
家の屋根に当たったり、
とにかくいろいろ巻き込んだ大作です。
もちろん住民がいる地帯でしているわけで、
近隣住民が撮影中にビデオで撮ってネットに流して
CMオンエア前に周知されていたということ。

手軽に動画を流せるYouTubeの利用価値について
いろいろコメントも載ってました。
CMにも予告がいるような時代になりましたね〜

個人的にはGAPの新装開店CMも好きです。
店内を掻き回してメチャクチャにして、
車が突っ込むわ、バイクがエスカレーターを昇るわ、
チェーンソーで柱を切るわ。
「ホコリ出してスミマセン。新GAPオープンです」

日本では「コンパクト」とか、「静」とか、
「ちょっとしたこと」の方がウケが良いけど
たまには大規模なのも見たいですね。楽しいし。
さっきのコカ・コーラや以前書いたキャノンみたいな
スチール的動画が意外と体質に合うのかも。
...分からんけど（無責任/笑）

全体的に見て思った事は、
世界はアニメやゲームの暴力的・性的表現には
厳しいけど、
広告にはビックリするほど無関心やなぁ、て事。
今一番自由な分野なんじゃ...（笑）


「あのCMの意図がイマイチ...」という時は
立ち読みしても面白いかもしれませんね。


『広告批評』http://www.kokokuhihyo.com/
　￥590〜（11月号は￥1,200）